「カルメン」あらすじ、みどころ – オペラに学ぶ恋愛100の法則 No.001

私の好きなオペラの話もこれからたまに記事にしていきたいと思っています。
初回はオペラABCとも言われているビゼー作曲のCarmen「カルメン」を取り上げてみようと思います。あらすじ、みどころ、カルメンに学ぶ恋愛の法則です。
それではどうぞ♪

カルメン あらすじ

舞台はスペインのセビリア地方。ここに駐屯する兵士たちはタバコ工場で働く女たちを狙っています。兵士たちが心待ちにしているのは魅力的な女性、カルメンです。

カルメンは男達を弄ぶように歩き回ります。しかし、そんな兵士の中でカルメンに見向きもしない男が一人。ドン・ホセという若い青年です。そんなホセにカルメンは近寄ります。手にした花を彼に投げつけ、カルメンは去っていきます。
そこへホセの田舎から許嫁のミカエラがやってきます。ミカエラはホセの母親からの手紙を渡します。ミカエラはホセをとても愛していました。

そんな中、カルメンが喧嘩相手を切りつけ、逮捕されてホセの元にやってきます。ホセがカルメンの見張り役になるのですが、カルメンがホセを誘惑し、逃がしてもらおうとします。

カルメンの魅力にあっけなく、堕ちてしまったホセはカルメンを護送の途中で逃がしてしまい、その結果自分が囚われのみになってしまいます。

それがきっかけでホセは転落の人生を歩み始めます。

刑期を終えたホセは真っ先にカルメンのところに向かいますが、カルメンが上官といるところを見て、嫉妬から剣を抜き、傷つけてしまう。そして、ホセはカルメンが関わっている密輸グループの仲間になるが、カルメンとの仲もギクシャクしはじめ、ホセに嫌気がさしたカルメンの元にエスカミーリョという闘牛士がやってきて、カルメンはホセを捨てエスカミーリョの元に行ってしまう。

ミカエラの知らせで母親が危篤ということがわかり、一度田舎に帰ることにしたホセだったが、カルメンを忘れられず、またカルメンの元に寄りを戻したいと戻ってくる。そんなホセを嘲笑うカルメンに逆上したホセはカルメンを刺し殺してしまう。

カルメン みどころ

カルメンの見所といえば、やはり有名なカルメンのアリアです。

妖艶で、力強い「恋は野の鳥(ハバネラ)」は男たちだけでなく、聴衆を魅了します。

とにかく聞いたことがないといういう人はいないだろうという有名な名曲ですから、この曲はカルメンの一つの山場ではないでしょうか。

そして、カルメンの自由に生きる姿は、奔放すぎるという意見はあるかとは思いますが、そんな風に生きられたら楽しいだろうなぁと現代人に夢を与えてくれる様に思います。

カルメンの人物像がどのように描かれているか演出によっても違ってくると思いますのでその辺もみどころではないでしょうか。

カルメンに学ぶ恋愛の法則

真面目な男ほど怒ると歯止めがきかない。

現代社会におけるストーカー事件となんら変わらないカルメンのストーリーです。

カルメンがアイドル、ホセがそのファンの追っかけ、エスカミーリョをアイドルグループの人気男性アイドル、ミカエラはオタクの彼を心配する彼女という感じでしょうか。

そんな演出でカルメンを上演してもなんの違和感もないと思います。

カルメンは自分が感じるままに、自由に生きていた人ですが、ホセは違います。

理性的で、自制心がある。

そんな人が一回過ちを犯すことでタガが外れる。そして暴走しだす。

自分自身に自然に生き、自由に恋をするカルメンから現代の日本人が学ぶことは多そうです。

そして、あまりにも真面目な男は気をつけたほうが良さそうですね。