横浜ビジネスグランプリ2019というイベントを観覧してきたので、みなさんのビジネスプランに対して個人の意見を述べます。
余計なお世話だと言われそうですが、プランを聞いての意見です。
【目次】
学生部門
国士舘大学 大島敬一郎さん C for C 肢体不自由者と古着
大島さんのプランは肢体不自由者のみなさんでも安全で、おしゃれができるようにと考えられたビジネスプランでした。
肢体不自由者の方が衣服で不自由しているという事実を知らなかったので、そういう方がいるということをこのプレゼンで知ることができました。
大島さんに肢体不自由な友人がいたことで思いついたプランなのだそうです。
古着を集めて、依頼者のサイズにリメイクして、衣服を届けるのだそうです。
ここで新品を作るのではなく、古着をリメイクするというところが、この事業プランの魅力だと思います。
この事業の実現化に向けては、
商品の金額とリメイクの工程でいかに独自性を出せるのかがポイントになると思います。
その辺がプレゼンではあまり伝えられていなかったので、もっと聞きたいところでした。
もしかしたら、質疑応答にその質問をしてもらうためにあえて話さなかったのかな?とも思いました。
東京理科大学 水野勇望さん 不眠大国日本の睡眠不足を改善
不眠をどう改善するのかと思ったら・・・
なんと、ピロー付きリュックの製造販売だそうです。
びっくり。そうくるか!!笑
不眠の解消という問題解決としてはかなり斜め上からの解決策でした。
しかし、商品が魅力的で、若い人にはうけそうです。
ただし、若い人が買うには商品代金20,000円が吉と出るか、凶と出るかという感じです。
コストを抑えるためにピロー付きリュックはシンプルな作りになっていました。
事業の進捗、今後の展開をみてもかなりしっかりとした実現性の高いビジネスプランでしたので、私はこの事業が学生部門の優秀賞を受賞すると思っていました。
日本人の不眠解消をビジョンとするならば、このリュックで終わらず、様々なサービス展開ができそうですから期待したいです。
国士舘大学 加藤早織さん 施設の子どもたちへ、将来の選択肢の広がりを
学生部門優秀賞・オーディエンス賞の2賞を受賞したプランです。
事業の概要としては十分に学習ができていない施設のこどもたちに出張学習支援を行うという内容でした。訪問型の塾ということですね。
こどもの可能性を広げていくための取り組みとしてはとても意義のあるものだと思いました。
事業化に向けて課題になるのかなぁと思うのは、やはり授業料です。
施設が国に費用を請求して支払いを行ってもらうというお金の流れになるそうなので、税金を使うということです。事業の性質上仕方がないかもしれませんが、地域企業との連携などで収益を挙げられるような、一歩踏み込める仕組みがあったらより魅力的だったかなと思いました。
あとは、訪問型の塾は確かに新規性がありそうですが、思いつかないようなアイディアではないので、他社がやらない理由があるのでは?と思います。
逆にもうかる事業ならもっと独自性がないと、大手が参入したら弱いかなぁと感じました。
一般部門
OSMで歩くアーストレッキングナビ 朝日マップ株式会社 遠藤久資さん
GoogleMapではカバーできない徒歩ルートなどをナビしてくれる地図情報とのことです。
技術的なことがわからないのですが、販売はSDカードなどでの販売なのだそうで、通信環境は不要なのだそうです。
そういう説明だったので、私の中では疑問がいっぱいです。
SDカードが入らない端末はたくさんあるけれど、その場合は購入できないのか?
通信不要というのは魅力的ですが、地図の更新はどのようにするのか?
地図のメンテナンスはどのように行うのか? などなど
審査員の先生が聞いてくれなかったこともあったので、結局商品の強みや魅力がすべてわからないまま終わったという感じです。
ビジネスプランの善し悪しではなく、やはり聞いている人が質疑応答まで聞いたときにモヤモヤが残らないプレゼンにすることは重要だなぁと思います。
1家に1台自給自足型ソーラー発電システム 株式会社マステック 江本雅文さん
売電ではなく、電力蓄電時代がやってくるにあたって、特許技術の長寿命鉛蓄電池を用いいた太陽光発電システムのプレゼンでした。
すごい特許技術を保有していらっしゃるのだと思います。
でも、プレゼンの中でその魅力というのが伝わりきらなかったのが残念です。
多分ですが(笑)これまでのソーラーシステムよりも蓄電量が多かったり、長寿命なのだと思います。
プレゼンの中にわかりやすい比較や性能の違いを数値で示してもらえると良かったかなと思います。
いや、もしかした私がボーッと聞き逃しただけかもしれない。
文字の多いプレゼン資料だったので、記憶に残らないのです。
内容を思い出そうとすると残っているのはスタッフの人にスライドを送るよう指示する「次お願いします」という言葉。
スライドを1ページ送るたびにその言葉を言っていたので、内容よりその言葉が記憶に残りました。
言葉の反復の重要性はわかった。
こういうプレゼンテーションはキャッチーで、一般人でも技術の詳細ではなく、単純なすごさが理解できることも重要だと思います。
伝え方次第では受賞もできたと思います。