今読んでいる「音楽の科学」という本に音色の話が出てきます。
皆さん、同じ音を鳴らしたとしても、ピアノの音を聞けばピアノ、ヴァイオリンを聞けばヴァイオリンとわかるのは音色を聞き分けているからなわけですよ。
音色は科学的な研究がまだあまり進んでいないのだそうです。
で、ヴァイオリニストさんは何億円っていうヴァイオリンを持ったりしますが、それもより良い音色を求めているからなわけです。
音色の重要性にも触れられていて、
音色は感情に強い影響を与える
と書かれていました。
音色を作る要素は倍音です。
倍音は楽器によって特徴があり、倍音が複雑に増える事で音に深みが出てくるのだそうです。
ものすごくしっくりくる説明でした。
なんでこの人の声、たった一音でこんなに心をえぐられるような感動をするんだろう。と感じる事があります。
歌詞の内容でもなく、
メロデイでもなく、
良い声ってだけで感動して涙が出てくる事が本当にあるんです。
そういう経験をしているからか、
やっぱり私もそういう音色が出せたら良いなぁと思って歌を続けています。
きちんと歌っていても全然心に響かない歌もあります。
もちろん科学が全てではないのでしょうが、科学的に言えばおそらく倍音が足りないのだと思います。
ここからは私の考えですが、歌において倍音を左右するはポジションと支えだと思っています。
ポジションはこの間、発声の話でも少し出てきました。
支えというのは歌う時の呼吸をコントロールし、一定に保つための筋力だったりします。
この2つをうまいこと使って倍音を増やし、奥深い音色を作るわけだ。
先日のレッスンでポジションに頼りすぎて歌っていたら、師匠から音がつまらないというような趣旨のことを言われました。笑
録音で聞いてもわからないと思います。
倍音のほとんどは録音ではカットされてしまいます。
だからこそ生演奏に本当は価値がある。ただし良い音色ならという条件つき。
中途半端な音色は残念ながら録音の方が美しい場合すらあるわけで。。。
やっぱり内田の歌は生で聞かないとダメだよねって言われるように頑張ります♪