中古の本と新品の本では何が違う

中古の本と新品の本。

書いてあることは同じです。

でも、Amazonとか数千円する新品の本と数百円の中古の本が並んで売られたりしている。

そこの間には何があるのかなぁ。と、考えるのが好きなんです。

もし。自分が本を売ろうって考えた時に本の価値ってすぐに考えるのは「本の内容」なんだよね。

だとしたら中古でも価値は同じはず。

新品ということにどういう価値があるのか。

新品が持っている価値は私が思うにひとつだけで、

キレイってことだけだ。

キレイって言っても、書店に着くまでにいろんな人が触っているし、本屋なら立ち読みもされている。

キレイって言ってもそうでもないぜって思う。

なのにただそれだけで、倍以上値段が違ったりする。

とはいえ、中古には幅がある。

そこそこキレイな中古もあれば、タバコ臭くて茶色くなった中古もある。

つまり、ここにキレイである意味が見えてくる。

それは読んでいる時の気分や時間をどう使いたいかってこと。

読書の時間を自分の時間として集中して読みたいなら他人の書き込みや折り目は邪魔だ。

優雅な時間を過ごしたいならタバコの匂いも邪魔だ。

洗練されたビジネスマンと見られたいなら、ヨレヨレの茶色くなった本より、ピシッとした美しい本が良いのかもしれない。

そうやって考えるとものの価値っていうのがより深く見えてくる。

それがね。マーケティングのもっとも面白いところだと私は感じています。

そのためにターゲティングだ、4Pだ、ってやるけれど本当に面白いのは本人も気づかずに選んでいる価値を見つけ出して、狙ってその人に差し出すことだと思うんだな。

これが私のマーケティングが好きな理由です。