Webサイトを簡単に作れる時代の落とし穴

Webサイトは死ぬほど簡単に作れるようになりましたが、
簡単に作れると思っても簡単じゃないことが多い。

って話です。

簡単だからこそ気をつけたいことに関して今日はお話します。

 

私は元々、Webサイト制作会社として会社を立ち上げました。

私がフリーランスとしてWebサイトを作り始めた
2004年頃は、多くの企業がWebサイトってーのが必要らしいぞ。作れ作れドンドンつくれー。

みたいな状態でした。

そんな波に乗って、私はフリーランスから会社を立ち上げたわけです。

時代の波にのって、法人かできてしまったわけです。

Webサイト制作技術の話を知っておこう

少し技術的なお話をするとWebサイト制作の初期は

「テーブルコーディング」なるものが存在していました。

化石のような存在になりましたが私はそれを使っていました。

 

本来は表としてしよするテーブルを

無理やりレイアウトに使うというもので

見た目を見やすくするために苦肉の策として生まれたものなんだろうと思います。

 

その後、CSS+htmlコーディングという
今の形になりました。

1996年頃から出始めていた技術だったのですが、
なかなか定着せず、定着し始めたのは
2004,5年ってところではないでしょうか。

比較的直感的なテーブルコーディングになれていると

ここの切り替えでつまずく人も多くいたと思います。

 

今はテーブルコーディングはほとんど残っていないかと思います。

絶滅危惧種です。

Web制作業界に新しい風、携帯、スマートフォンの登場

さて、そんな流れの中にスマートフォンの誕生です。

実は、その前に携帯電話専用サイトなるものも登場したのですね。

カタカナは半角で、キャリアに合わせて絵文字とかが入る仕様なのですが、

一瞬で消えました。

Webサイトのスマホ対応の流れが来ます。

 

このスマホ対応サイトをレスポンシブサイトって言ったりしますが、
見ている人の端末に合わせてデザインを切り替えるみたいなことを行うようになりました。

 

このように、裏で技術の変化があったことを踏まえつつ、

Web制作業界がどのように変化したかもお話します。

Web制作業界の変化

まず、テーブルコーディング時期は

少し知識があれば誰でもWebデザイナーになれた時代です。

ワード感覚で作れましたからね。技術が確立していないまだ黎明期です。

 

次にCSS+htmlコーディングが出てきて
随分、業界が整理されていくのですが、しばらくは値下げが止まりませんでした。

様々なビジネスモデルができてきて

ひたすら、安く作る業者 1サイト1万円とか、3万円とかそんなサービスがゴロゴロありました。

また、ホームページを作ります。と言って電話とセットにして高額でリース契約をするというような業者もありました。

懐かしいですね。

しかし、それも長く続きませんでした。

簡単にブログの人気や、Webサイトを作れるツールが登場してくるとこのような人たちは必要なくなっていきます。

Jimdo WIX AmebaOwnd

このようなサービスを使うとWebデザインの知識がなくても簡単にWebサイトが作れるようになりました。

ただ、カスタマイズをするにはやはりプロの技術が必要だったりするので
カスタマイズを専門に受ける業者もいます。

これらのサービスは作るだけでなく、

更新が簡単に行えるというのが魅力の一つです。

CSS+hmlコーディングでWebプログラムを入れずに静的なページを作ってしまうと

納品先で更新が簡単に行えないという悩ましい問題がありました。

安く作れるけど、更新するのにまたお金が掛かるという事体になってしまうのです。

しかし、更新プログラム(CMS)をいれると
価格がどうしても上がってしまうことが多くなり
悩ましい問題がこうしたサービスの登場でかなり解消されたと思います。

Webサイトが誰でも簡単に作れる時代の知恵

そんな流れで登場した
先程上げたJIMDOなどの誰でも作れるWebサイト制作サービスですが

Webサイトを作るという作業は
実はCSS+HTMLを実装するというのはただの手段であって

本当に必要なのはWebサイトをどう活用し、どのようにビジネスに活かすかのプランだったりするわけです。

 

Webサイト制作は家づくりに似ています。

 

例えば、今後技術が進んで
素人でも家の建設ができるようになったとして
柱を立てて屋根をつけて壁を簡単に付けられるようになって
好きな色の壁紙を選べて、好きな場所に扉が付けられても

どのようにしたら家に光が取り込めるか
どうしたら排水が上手にできるか
どのような家が暮らしやすいか

災害に強い家は?
安全に住める家とは?

そこまで考えて設計できるか??

そこまで設計されていない家に住みたいか?

 

というようなことに似ています。

 

ビジネスでWebサイトを使う以上、

そこには達成すべき目標があるはずです。

Webサイト制作自体を目的にしてしまっている人は少なくありません。

Webサイトを制作してそれをどうビジネスにいかすのかが重要なのでが簡単にWebサイトが作れることになったことでそこが抜け落ちやすくなっているというわけです。

 

ですからその部分のアドバイスをすることが

これからの私の仕事だと私は考えていて、

作り方ではなく、

いかに活用するか、そのためにどう作ればいいのか?

コンテンツやページの構成、サイトのボリューム、サイトを見た人のゴールなど

一緒に描いていく仕事がしたいなぁと思っております。