良い音が日本中に広がるためには無理せず丁寧かつ地道に取り組むしかないと言うそんな結論

今日は椿屋カフェでイタリア留学経験のあるピアニストさんとパンフレットの打合せ。

パンフレットの話に入るまでに1時間くらい音楽談義。

なにが本題からわからないくらいでした。

本当に彼女のピアノの音色は美しくて、美しくて。

音に羽が生えて飛び回っているような優雅な演奏です。

本当に音楽と真摯に向き合っていらして、1つの音の作り込み方とか。もはや変態のレベルです。笑

そんな彼女と話していると、やっぱり音楽って素敵だなぁ。って。

本当に幸せな気持ちになります。

このように、しみじみ感じる音楽の素晴らしさって正直、手軽や気軽と真逆のところにあります。

だから多くの人に気軽に聞いて欲しいと思う反面、気軽に聞いて欲しくないとも思ってしまいます。(情緒不安定かっ!)

真の良さを味わってもらうには

耳が重要って話になりました。

以前、4月23日のコンサートでご一緒するピアニストの藤谷奈穂美さんのマスタークラスを聞いた時にピアノの和音を鳴らして音が消えるまでその音に集中して音を聴くという練習法を紹介されていたのですが、私が「音消えたかな?」って感じるところからさらに15秒くらい彼女には音が聴こえているようでした。

それくらいピアニストさんたちは繊細な音の変化を感じて指先や体でコントロールしてるんです。

すごい職業です。

そんな風に作られる音を観客も楽しむには、

地味で一見退屈なものとも、長く付き合ってもらうのが一番です。笑

それを取っ払って楽しいところを味わえるように企画を作ったりしますが、多くの演奏を、聴いた経験を持ってしか楽しめない楽しさがあるのがクラシック音楽。

地道でも色々な演奏を丁寧に聴くことをしてもらえたら嬉しいなぁと思います。

そうしたらかけがえのない経験を人生の中でできると思う。

最近クラシック音楽を気軽にって難しいなぁと思っていたところだったので、やっぱり難しいという結論に至りました。笑

じっくり丁寧に魅力を伝えながら、小さなコンサートをゆっくりゆっくり開催していくのが近道かなぁと思います。

パンフレットを通じてそんな素敵な音が、音楽が多くの人に届くように頑張って良いものを作りたいと思います。

そして、4月23日はそんなコンサートに、したいと思っているので是非いらしてくださいね♪

最後に白熱しすぎて糖分が不足したのでケーキを食べました。笑